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「HDLコレステロール」は、全身を巡る血液中の余ったコレステロールを回収し肝臓に運ぶ役割を果たしていて、余分なものを取り去る掃除役のようなものと言えます。HDLコレステロールの基準値は40〜70mg/dlで、これより低い場合は動脈硬化をはじめ高血圧や糖尿病、肝硬変、心筋梗塞などの病気になりやすくなります。つまり、余分なものがそのまま残って掃除役としての機能を果たさなくなり血管の道を通りにくくすることによって血管が硬くなってしまうのです。ではHDLコレステロールが高いとどうなるのでしょうか?逆に考えるとHDLコレステロールが高いと動脈硬化などの病気になりにくいので、HDLコレステロールが高いぶんにはあまり問題視されないのが一般的です。現在のところ国内を含めて海外でもHDLコレステロールが高いことが原因での病気などは報告されていません。しかしHDLコレステロールも私たちの体には不可欠のものですので適度な値つまり基準値の範囲内が望ましいとされています。
HDLコレステロールが高いと動脈硬化などの病気になりにくいのですが、こんなケースはどうでしょうか。総コレステロールが高くかつHDLコレステロールが高い場合です。総コレステロールが高いということは動脈硬化などに要注意ということになります。しかしHDLコレステロールも高いということは動脈硬化などになりにくいということになります。一見相反する結果なのですが、この場合は動脈硬化などが起こりやすい状況だけれども、HDLコレステロールが高いことによって動脈硬化などが進みにくい状況を作ってくれるということで治療を要しないことがあります。病気の判断は、最終的には総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロールのバランスと年齢や持っている病気などによって判断されます。HDLコレステロールが高いのはあまり心配はいりませんが、不安があれば医師など専門家の意見を聞くようにしましょう。
基本的にHDLコレステロールが高くてもあまり心配ないと説明しましたが、これはHDLコレステロールが高いために起きた症状の事例がないということと、逆にHDLコレステロールが高い人には長寿の人が多いという話があるためにあまり危険視されていないからです。HDLコレステロールが高いと本当に長寿なのかということも含めて詳しくは解明されていないため結論は出ていませんが、様々な見解がある状況のため今後の解明が待たれるところです。
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